現代の日本人は、長時間労働により多くの人が疲労していることと思います。疲れを癒すためと言って栄養ドリンクを飲んだり、趣味や娯楽に興じたり、仕事終わりに飲みに出掛けたりする人は珍しくありません。
しかし、このような行為は、疲労の回復という点においては全く合理的ではなく、単に疲れをごまかしているだけに過ぎません。
身体を疲労状態から回復させるためには、栄養補給・水分補給・運動・睡眠の4つが非常に大切です。
これから述べる内容は、あくまでも特に大きな持病がない人を前提にしています。持病のある方は、医師の指導内容が優先されますので、そちらに従う必要があります。
まずは、良質なたんぱく質や糖質をこまめに摂取しましょう。
食事は、少量を細かく分けて摂るのが理想的です。一度にたくさんの量を食べると血糖値の急激な上昇を招きます。そして、消化にも多くのエネルギーが使用されるので、効率的な疲労回復が行われません。
栄養ドリンクやエナジードリンクは、多くの糖分と添加物が含まれていますから、日常的な摂取には向いていません。味が好みであっても、たまに訪れるここぞという場面で飲むくらいに留めておくのが無難でしょう。
次に、水分補給は、お茶やコーヒーではなく「水」を基本とすること。特に常温の水であれば完璧です。冷たい水を飲むと内臓が冷やされ血の巡りが悪くなり、内臓機能の低下が懸念されます。
お茶やコーヒーには利尿作用があるので、体内に水分を保たせるという点では適していません。水分補給は、こまめに行う必要があり、喉の渇きを感じてから飲んでいるようでは遅いです。
人間の細胞も多くは水分でできており、水分不足は大敵です。体内が水分不足の状態になると細胞の活動が鈍ってしまい、疲れが溜まりやすくなります。さらに脳の働きも落ちてしまうので、常にベストな選択を行うことが困難になります。
水を無理して飲むのは良くありませんが、早め早めの水分補給を心掛けるようにしましょう。
運動は、ただ歩くだけのウォーキングでも十分です。過去に歩数は1日1万歩が良いといわれたことがありますが、最新の研究ではこれは多すぎで、健康のためにはだいたい7000〜8000歩が効果的ということが分かっています。
アスリートのように体に負荷をかけすぎてしまうと、健康面からは逆に遠ざかってしまうので、ほどほどにしておきましょう。歩数はスマートフォンで確認できますので、今日は何歩歩いたのかを毎日確認する癖をつけることが大切です。
人間の脳は、眠っているときに脳内の老廃物を処理する仕組みになっています。睡眠が十分に取れていないと、脳の中で疲労物質が溜まっていってしまいます。
働き盛りな年齢の場合でも、毎日最低7時間は睡眠時間を確保する必要があります。たとえ寝付けなくても、部屋の明かりを消して目を瞑って何もせず横になっていれば、身体の休息はある程度成立します。
仕事の生産性や学習の効率を高めて、物事を早く終わらせるためには、よりしっかりと眠る必要があるのです。