人間に備わっている、精神的な大きな特徴の1つである「自己奉仕バイアス」について。
自己奉仕バイアスとは、人々が成功については自分自身の実力であると思い、失敗については他人や運のせいだと感じる傾向のことを指します。
物事が成功したときは自分の能力や努力によるものだと考え、物事が失敗したときは他人の責任や偶然のせいである、と解釈するのが一般的な人間像らしいです。
これだけ聞くと、なんだかやっかいな思考法のように思えますが、自己奉仕バイアスにはもちろん利点も存在します。
成功を自分自身のおかげと考えることは、前向きな自信や自己の尊厳を保つことに非常に役立ちます。失敗を他人や偶然のせいと考えることは、失敗に囚われて、くよくよする時間を減らせます。
このバイアスが脳に備わっているおかげで、人々は失敗に引きずられず、断固とした前向きな行動を取り続けることができるのです。
このような考え方は、古代の自然環境下では生存確率を高めるためにとても重要でした。現代社会でも、自信に満ちた人は大胆な行動を素早く取ることができ、周囲に大きな影響力を持つ場合が多いです。
ただし、今は人と人との関係性やコミュニケーションが複雑化しているので、このバイアスを他人の前で惜しげもなく披露していると、社会的な成功確率は逆に下がっていくことでしょう。
大切なことは、人間にはこういうバイアスがかかっているという事実をまず認識すること。あくまでも自分の中だけで収めておき、人の前では自重し謙虚であるよう努めること。