【客観性を失う心理現象】自己正当化という欲求に迫る

【客観性を失う心理現象】自己正当化という欲求に迫る

自己正当化とは、私たちが自分自身の判断や行動を正当化しようとする心理的な欲求のことを指します。人間は、基本的に自分が間違っていたり失敗したことを認めたくありません。この欲求は非常に強いものです。

自分を正当化するため、私たちの脳は自分の中で都合の良い理由や説明を見つけようとします。同時に、都合の悪い情報は無視したり、些細な点を指摘して否定しようとします。

私たちは他人から批判や異を唱えられると、強い拒否反応を示すことがあります。これは、自分を否定されることを避けたいがために、自己正当化のメカニズムが働いて、相手の考えを排除しようとしているのです。自分に都合の良い情報であれば積極的に採用し、正当化に利用します。

このように、自己正当化の欲求は人生において、意思決定や行動などに多大な影響を及ぼします。この欲求が強ければ強いほど自己評価は過剰になり、自分の過ちや誤りを認めない性格が形成されていきます。こうなってしまうと、新たな情報や視点を受け入れられず、成長や学びの機会を逃してしまいます。

人間は日頃から自己正当化の欲求に支配されている、という事実を理解することは大切です。そして、客観的な視点や他者の意見を受け入れる柔軟さを持つ必要があります。高いプライドを持つことはほどほどにし、自身の成長や良い意思決定のために常々反省を行うことも、健全な心の状態を保つために大事なことです。

私たちは何かを発言したり判断したりすると、それによって生じる説明や理由に固執し、その結果に自己正当化の傾向を示すことがあります。普段、客観的で合理的に物事を思考できる人物でも、いざ自分が当事者になると、その客観性や合理性が失われるといったことが起きます。あえて発言や判断は行わない、という選択も時には非常に重要です。

この傾向は個人の内面だけでなく、組織や集団においても確認されます。組織の内部では、失敗や問題が起きた場合に責任転嫁や問題の重要性を軽視する意見が生じ、問題解決やせっかくの改善の機会が見逃されてしまいます。

自己正当化は自分自身を守り、自己評価を維持するための本能的なシステムです。判断や行動が社会的、もしくは自分にとっての正解を示す場合は、自己正当化はあまり問題になりません。しかし、もし自分の判断や行動が間違っているのにこの欲求を示してしまうと、言い訳をすることとなり、信用や客観的な視点が失われます。

反省や他者のフィードバックを受け入れることで、自己正当化の盲点を克服し、より建設的な意思決定や行動を実現することができるでしょう。

Kenta

1992年生まれ、兵庫県在住。本業は個人事業主で、小規模団体の会計請負事業をやっています。ニュースや書籍を読むことが大好きなので、それらで得られた生き方に役立つであろう情報を皆さんとシェアできればと思います。

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