まずは「長生きしたい」と思える状態づくりから
人生において大切なことは「長生きしたい」と思えるような幸福な状態をなるべく早くつくりあげ、健康寿命を延ばすことです。
幸福に欠かせないのは、第一に健康です。どんなに大金持ちでも、心身に不調があれば幸福度は大幅に下がります。
第二に、自分が忙しく動き回らなくてもお金が入ってくる仕組みを確立すること。これも経済社会においては、ストレス軽減を図るために欠かせない条件の一つです。
第三に、家族または仲間をつくり大事にすること。人間はもともとから考えても個で生きる動物ではなく社会的動物ですので、体は健康で経済的に豊かであっても、ずっと一人で居るといずれ心に不調をきたし、結局は健康を損なうことになる可能性が高いです。
長寿の地域「ブルーゾーン」の共通点
世界には長寿の人が多い地域が5か所あり、その地域は「ブルーゾーン」と呼ばれます。
- 【日本】沖縄県
- 【アメリカ】カリフォルニア州ロマリンダ
- 【イタリア】サルデーニャ島
- 【ギリシャ】イカリア島
- 【コスタリカ】ニコヤ半島

この5か所の住民の特徴を専門家が分析すると、これらの共通点がありました。
- 食生活は野菜が中心
- 食事量は腹八分目
- 少量の飲酒
- 適度な運動習慣
- ストレスを避ける
- 生きがいを持つ
- 家族を大事にする
- 信仰に基づいた集団に属する
- 助け合える仲間をつくる
これら9つの要素を「ブルーゾーンパワー9」といいます。これらは大昔から語り継がれており、数々の名著といわれる本でも度々登場する内容ですので、よく目にすることと思います。
「少量の飲酒」に関しては、最新の研究で、お酒は少量であっても脳に悪影響を及ぼすことが分かってきました。「酒は百薬の長」という言葉があり、人類は長年、お酒はある程度なら体に良いと信じてきましたが、現代の最新科学はこれを否定しています。
しかし、これはあくまで肉体面に対しての影響です。肉体面と精神面の両方を加味して考えた場合、私は少量の飲酒に賛成です。特に誰かと食事を共にする際の飲酒ですが、少量の飲酒はリラックス効果と緊張緩和の効果をもたらし、心の壁が取り壊され親睦が深まることが期待できます。いわゆる腹を割って話すというやつです。
肉体面は一時的に下がりますが、その分の精神的満足感を得られれば、トータル的にはプラスであると考えていいと思います。ですが飲酒は定期的にするのではなく不定期に少量を、ということは意識しましょう。
孤独感は健康寿命を縮める
以下は、研究によって導き出された一般的に寿命を延ばす効果があると報告されている事柄です。
- カロリー制限がなされた食事
- 果物、野菜、穀物などの植物性ベースの献立
- 1日約15分の運動
- 毎日7〜8時間の睡眠
- コミュニティに属し、社会との関わりを常に持つ
- マインドフルネス(瞑想)
これらは要するに、食事・運動・睡眠・会話・休息のことであり、身体は肉体面と精神面の両方によって成り立っています。この2つは相互関係にあって、基本的にはどちらかが下がれば相手も下がりますし、反対に上がれば相手も上がります。精神力を養う一番手っ取り早い方法は筋トレなどの肉体づくりである、といわれる理由もまさにここにあります。
肉体面の健康には、食事・運動・睡眠が基本です。この基本がきちんとできていれば一般人は十分なのですが、この基本をおろそかにしてサプリメントやダイエット食品、健康器具に手を出す人が多いです。やるべきことは、まず基礎を固めることです。
精神面の健康においては身近な人を大切にし、コミュニケーションをサボらないこと。孤独感は健康寿命に大きな影響を与えます。そして自分に自信を持って、ちゃんと自分も愛すること。自己主張は一定量を超えると結局自身を苦しめるものになりますのでほどほどに。
参考文献
『医師がすすめる 少食ライフ』石黒成治(クロスメディア・パブリッシング)