現在、日本国内ではフジテレビ問題が大きな話題となっています。
元SMAPの中居正広さんと女性とのトラブルをめぐる一連の問題を受け、株式会社フジテレビジョンの港浩一社長と嘉納修治会長は、これまでの対応の責任を取る形で、1月27日付で辞任しました。さらに、遠藤龍之介副会長も、第三者委員会が調査報告書を提出する3月末を目処に辞任する意向を表明しています。
1月27日に行われた2回目の記者会見は、午後4時に開始され、終了したのは翌28日の午前2時24分でした。会見時間はなんと10時間24分にも及び、異例の長時間となりました。
今回の中居さんの一件は、フジテレビの体制をめぐる問題の一例にすぎません。同局では、女性アナウンサーを接待役として日常的に利用していたとの指摘があります。
思い返してみると、フジテレビの女性アナウンサーは、人気が出てくると「○○パン」という愛称で呼ばれるのが通例となっていました。これは、フジテレビ制作のアナウンサー番組が由来となっていますが、同局が女性アナウンサーをアイドルやタレントのように売り出していたことの一つの事例と言えるでしょう。
フジテレビには、女性アナウンサーの外見的魅力を利用することで、視聴率や話題性を高めようとする傾向が他局よりも強く存在しているように感じます。フジテレビのこういった傾向が、女性アナウンサーを不適切に扱う要因の一つになってしまったのではないでしょうか。
個人的には、テレビ局のアナウンサーを芸能人のように扱うことに対しては、疑問があります。
日本の地上波テレビキー局は、総務省から放送免許を与えられているから事業を行うことができています。そして、地上波放送に使用される電波は、法律によって「公共の財産(国民の共有財産)」と位置づけられています。
本来アナウンサーとは、報道や情報伝達のプロフェッショナルとしての役割を担う職業です。アナウンサーが退社後に独立したり、芸能事務所へ移籍したりしてタレント活動をするのは自由ですが、局に在籍している間は本来の業務に専念させたほうが良いように考えてしまいます。
フジテレビの問題を語る上で、たびたび話題に上がるのが日枝久さんです。彼はフジサンケイグループの代表であり、株式会社フジテレビジョンおよび株式会社フジ・メディア・ホールディングスの取締役相談役を務めています。
しかし、今回の会見には姿を見せず、その対応に疑問の声が上がっています。フジサンケイグループとフジ・メディア・ホールディングスは、親会社・子会社の関係にはないものの、企業連合体として結びついており、日枝さんの影響力はやはり大きいと考えられます。
現在87歳の彼ですが、今回の不祥事を好機として、そろそろ権力の座から退き、次世代へとバトンを渡すことが求められるのではないでしょうか。
こうした動きが前例となり、日本社会において「適切なタイミングで世代交代を行う文化」が根付くことが重要です。でなければ、新たなイノベーションも生まれにくくなり、国際社会において日本がおくれを取る要因となりかねません。
今後、日本社会全体の意識が変わることを期待したいと思います。