NTTドコモは、2022年にある調査を行いました。
それは、15歳〜79歳の約7000人の男女を対象にして、スマホなどのモバイル端末を使用する際の行動について調べるというものです。
NTTドコモ・モバイル社会研究所によると、目の前に誰かがいる状況でも、手持ち無沙汰がゆえに携帯端末を利用する人の割合は全体の約6割で、年齢を10代に限ると約8割に上るそうです。
この結果を、ある大手メディアは「スマホ依存」と報じ、問題提起としてあげています。また、その記事に対するネットユーザーの反応も、やはり問題点として捉えている意見が多く散見されました。
私がこの調査結果を見て思ったことは「やっと情報化社会としての下地が出来上がってきた」です。つまり、私は割と良いこととして捉えています。
スマートフォンの本質は、時間を消費させるだけの娯楽用品などではなく、脳の外部拡張ツールです。
スマホがあれば、詰め込み教育のように無理やり情報を暗記する手間を省けます。生活や仕事で頻繁に必要になる情報であっても、別に覚えていなくても必要になったときに随時スマホから取り出していれば、脳はそのうち嫌でも覚えます。
大切なのは、そのとき必要な情報を瞬時に呼び起こす技術なのです。
たとえば、今では電車に乗るとほとんどの人がスマホをいじっています。「スマホは娯楽用品である」と思い込んでいる人の視点では、おそらくこの周りの人たちは「遊んでいる人」として映るでしょう。
しかし、スマートフォンの本質は脳の外部拡張ツールなので、人によっては実は深い思考を記録していたり、インターネットという人類が共有しているいわば巨大な脳から、必要な英知を下ろしている最中なのかもしれません。
スマホでゲームをしてドラマやアニメを見たり、SNSで誹謗中傷を書き込んだりする人がいる一方で、スマホで経済新聞や本を読み込み、大学の講義や教育系のYouTube動画を見て勉強している人もいます。今ではゲーム・ドラマ・アニメを享受することも仕事の一つになり得るので、それすらも否定しにくくなっていますね。
通信料金の問題は、あらかじめWi-Fi環境下で端末に本・動画・音楽などをダウンロードしておけば、ほぼ最低料金で済ませられます。いわゆる情報強者と呼ばれる人たちは、モバイル通信代金をそれほど多くは払っていません。そして、この情報強者になるためにはインターネットを使いこなすことが必要不可欠です。
もうすでに、発展途上のイメージがあった国々にも、安価なアンドロイドスマホや中国製スマホが大量に流通し、その国の優秀な人々はインターネットにアクセスすることによって最新の情報やレベルの高い教育を受けています。
これから世界的にIT化がドンドンと進んでいくので、発展途上国と先進国の地位は簡単に入れ替わってしまうのでしょう。デジタル後進国と言われる日本人には、もっとスマホを使って有益な情報や、意識が高まる情報を仕入れていったほうが良いのではないかと思っています。
なんでもそうかもしれませんが、やはり大切なのは使い方ではないでしょうか。