これからは、今まで存在していた仕事が機械化され、どんどん無くなっていく変化の激しい時代です。それに伴い、当然また新たな職業も生まれてきますが、ある程度は高度化していくことと思います。
テクノロジーの力を使って既存の業界に大きな影響を与えた企業として「ウーバー・テクノロジーズ」は、やはり外せません。
ウーバー(Uber)は、2009年3月にアメリカで生まれた配車サービスです。最大の特徴は、タクシー会社に入社することなく、登録さえすれば誰でも好きな時間にだけ、ドライバーとして働くことができる点にあります。
これは、個人で走っている無数のドライバーたちをネットワーク化し、アプリによって利用者と結びつけるというヒッチハイクの進化版のようなアイデアです。
乗車する側のユーザーは、スマホの専用アプリを使って簡単にタクシーを呼ぶことができ、目的地の指定から決済まで、アプリ上で全てが完結します。それでいて料金もリーズナブルなので、世界各国で人気を集めています。
日本では、いわゆる白タクは法律上認められていないので、一般ドライバーが運転手として参加できず、ウーバー本来の事業にはなっておらず、実質的に単なる「普通のタクシー会社の配車アプリ」となってしまっているので、海外ほど普及していないのが現状です。
従来のタクシー会社では、顧客からの配車要請には主に電話を用いて、配車係の人間が応対していました。配車係はお客から現在地を聞き出し、その周辺を走っている空車ドライバーに指示を出します。
ベストな仕事としては、交通状況などを考慮した上で、最も早くお客の元へ到着できる車を瞬時に見極める必要があります。しかし、ウーバーはそれをシステムが行うので非常に効率的です。配車係の人件費もかかりません。
そのため、ドライバーの取り分は相場を維持しつつ、乗車料金は低く設定することができました。アプリの指示通りにお客さんを乗せて走り、目的地で降ろすだけで、ある程度の収入が見込めます。ただ、コンピューターによって効率化された仕事を振られるというのは、実際に運転する人間側にとっては想像以上にストレスを感じるようです。
今後、ホワイトカラーの仕事にもAI技術を用いたシステム化の波が押し寄せますので、職業に対するイメージや安定性だけで自分のキャリア形成の方向を決めてしまうと、思っていたのとは違う結果になってしまうかもしれません。